「詳細 日本のがん統計」小児がん版を世界に向け発信!
確かで効率の高い小児がん治療開発を目指し、日本の小児がん情報を世界で共有。日本語ページ、勿論、あります。

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聴覚障害
 
不可逆性感音性難聴はシスプラチンの有害事象としてよく知られているが、発生率に関する報告は22-70%と様々です。アメリカ・インディアナ州・インディアナポリスのライリーこども病院では、1995年1月~2008年6月の間に小児がんと診断した18歳未満の102人の患者のカルテをレビューすることによって、シスプラチンによる不可逆性感音性難聴の発生率および予測因子の同定を試みました。聴力は、シスプラチン投薬2ヶ月前からシスプラチン投与後3ヶ月位内の測定値を基準聴力とし、シスプラチンによる化学療法が完了する5ヶ月前から化学療法完了後最長2.8年までの期間を治療後聴力として測定しました。その結果、シスプラチンによる治療を受けた小児がん患者の42%に難聴が認められ、28%は中等度から重度の難聴が発生していました。難聴の発生率は、女子よりも男子で高く、統計学的に、シスプラチン難聴の発生リスクは男子では女子より4倍高いことが示されました。また、シスプラチンの累積投与量が高いと難聴発生率が高くなるようです。なお、本調査では小児がん診断時年齢がシスプラチン誘発難聴の要因とは認められませんでしたが、年齢が低いとシスプラチン誘発難聴の重篤度が高まることが明らかとされました。
タイトル: Risk factors for cisplatin-associated ototoxicity in pediatric oncology patients
著 者: Yancey, A., Harris, M. S., Egbelakin, A., Gilbert, J., Pisoni, D. B. and Renbarger, J.
施 設: Indiana University School of Medicine, Indianapolis, Indiana, USA
掲 載: Pediatr. Blood Cancer, 59: 144–148.

表1 聴覚評価基準 表2.症例および聴覚障害発生率
   
表3.聴覚障害のリスク比較 図1.聴覚障害と発症時年齢の関係





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