「詳細 日本のがん統計」小児がん版を世界に向け発信!
確かで効率の高い小児がん治療開発を目指し、日本の小児がん情報を世界で共有。日本語ページ、勿論、あります。
晩期合併症(晩期障害、後遺症)
 
アメリカでは、毎年およそ12000人以上の20歳未満の小児・青年に悪性新生物が発生しています。生存率がおよそ80%に達していることから、現在、およそ30万人の小児がん経験者が日々生活を過ごしていると推計されています。アメリカでは1970以降、政府による小児がん登録が始まり、小児がんの罹患数および死亡数の推計の他、小児がん経験者の長期的追跡調査も実施されてきています。この長期フォローアップ調査によって、小児がん経験者では化学療法や放射線療法による治療が原因となる健康障害(晩期合併症)の発生が明らかとされ、小児がん治療方法の開発によって生存率が伸びる一方、小児がん経験者の晩期合併症が深刻な医療問題となっています。今後、生存率を引き上げるだけに留まらず、晩期合併症の発症率を下げることを目的とした治療開発が必要とされます。小児がん経験者における晩期合併症発症状況とそれらを発症する原因については、2005年前後から、詳細が報告され続けています。それらのデータは、今後も、当サイト内で紹介して参ります。小児がんを克服した子どもたちが、本来、彼ら彼女らがいるべき子ども社会のなかで、子どもらしく生活して成長していくことを願います。

以下の表は、これまでの調査結果に基づき、晩期合併症を発症部位別に整理した表です。根拠となる代表的データは随時追加して参ります(例:心血管-左心室不全)。
(Am Fam Physician. 2010;81(10):1250-1255)
生体部位(など)
皮 膚   視 覚   聴 覚    
心 血 管     胸 部   消 化 管  
肝 臓   腎 臓   膀 胱   成長/生殖器-男  
成長/生殖器-女   内分泌/代謝系   筋 骨 格   神経系(認知)  
中枢神経系   末梢神経系   免 疫 系   心理/社会性  
 
皮膚
起こりうる晩期合併症
異形成母斑
皮膚癌
発症原因
化学療法
放射線療法
照射部位に関係なくどこでも
手術
なお、アメリカではChildren’s Oncology Groupから医師向けに “長期フォローアップ ガイドライン ” を配布しています。ガイドラインには、晩期合併症の原因となる化学療法、放射線療法、手術、リスク因子および検査について詳細がまとめられています。
「よくわかる小児がん経験者のために」では、晩期合併症について大変わかりやく解説されています。
  東海大学医学部基盤診療学系再生医療科学
教授 加藤俊一
監修 聖路加国際病院小児科医長 石田也寸志 編
日本医科大学小児科教授 前田美穂 編
A4判 180頁定価 3,990円 送料実費(本体価格 3,800円+税)
 ISBN978-4-7532-2507-1 C0047
発行 医薬ジャーナル
 
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