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神経芽腫(神経芽細胞腫) 疫学Ⅱ:晩期障害(晩期合併症、後遺症)
 
Childhood Cancer Survivor Study(CCSS) (小児がん経験者研究)は Long-Term Follow-Up Study(LTFU)  の研究の一部として、1994年にアメリカの国立がんセンター(NCI)の研究助成金で立ち上げられた多施設共同研究です。CCSSの目的は、小児がんの治療効率の改善を目的とするプロトコールの開発、小児がん経験者の健康管理指導や晩期合併症に対する長期フォローアップにあります。現在、CCSSはテネシー州メンフィスのSt. Jude Children's Research Hospitalを中心に アメリカ・カナダの27研究参加施設で続けられており、既に160以上の研究成果・調査結果が報告されています。 CCSSから発表された論文の一つ、神経芽腫と診断されてから最長45年を含む1375人の神経芽腫経験者にアンケート調査を行い、得られた回答をもとに神経芽腫の晩期障害を解析した調査・解析結果報告論文中のデータをグラフ化して整理しました。
論文タイトル Long-term Outcomes in Survivors of Neuroblastoma: A Report From the Childhood Cancer Survivor Study
著者 Caroline Laverdière , Qi Liu , Yutaka Yasui , Paul C. Nathan , James G. Gurney , Marilyn Stovall , Lisa R. Diller , Nai-Kong Cheung , Suzanne Wolden , Leslie L. Robison , Charles A. Sklar
著者所属機関 CCSS参加施設
掲載 J Natl Cancer Inst 2009;101: 1131 – 1140
調査対象神経芽腫経験者    
社会生活への影響    
晩期障害(晩期合併症)    
筋骨格系    
神経系  
内分泌系    
感覚器系    
難聴・聴力損失    
卵巣機能不全    
死亡率    
二次がん    
 
1. 性別 2. 診断年 3. 診断時年齢 4. 診断後経過時間 5. 神経芽腫治療





グラフをクリックすると拡大サイズでご覧頂けます。
 
1. 性別
CCSS参加26施設において、1970-1986年の間に神経芽腫と診断され、診断時20歳以下、診断後5年以上生存した神経芽腫経験者を長期フォローアップ調査対象と定義しています。対照集団は、神経芽腫経験者の同胞です。

1.性別 調査の対象となった神経芽腫経験者1375人から、アンケート調査で基準を満たす回答のあった神経芽腫経験者総数は954人でした。これらの神経芽腫経験者のうち、女性は52%、男性は48%でした。同胞3899人の構成もまた、女性52%、男性48%でした。

2.診断年 調査対象となった神経芽腫経験者が神経芽腫と診断された年の分布は、1970-1975年の間が24%、1976-1980年では31%、1981-1986年では46%でした。

3.診断時年齢 神経芽腫と診断された年齢の分布は、1歳未満が最も多く55%、1-4歳36%、5-9歳7%、10-14歳2%、15-21歳1%でした。

4.診断後経過時間 調査対象となった神経芽腫経験者の、神経芽腫と診断されてからの経過時間の分布は、10-14年が最も多く36%、5-9年11%、15-19年30%、20-24年20%、25年以上経過している神経芽腫経験者は4%でした。

5.治療 調査対象となった神経芽腫経験者の神経芽腫の治療法の分布は、外科的切除だけの治療をうけた経験者24%、外科的切除と化学療法による治療をうけた経験者は26%、外科的切除と放射線療法16%、外科的切除、化学療法および放射線療法の全てをうけた経験者は32%でした。2%の経験者がその他の治療法でした。

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