特定非営利活動法人医学中央雑誌刊行会が提供する国内医学論文情報インターネット検索サービスを利用し、1983年から2009年までの間に国内で掲載された小児がんに関連する医学論文について、1)掲載数、2)文献タイプ、3)掲載内容を分類する文献副標目、を調査しました。
掲載された論文が何についてまとめたものであるかは、「文献タイプ」および「キーワード」から調べることができます。「文献副標目」はキーワードに付随する分類語で、キーワードが文献中、何について記述するかを表します。例えば、キーワードに
”メトトレキサート” と記載され、副標目に "毒性・副作用" と記載されていたら、メトトレキサートの毒性・副作用について記述しており、薬物に関する文献・論文であることが分かります。詳しくは、医学中央雑誌刊行会のホームページをご覧下さい。なお、小児がんに関する論文の掲載状況を分かりやすくするため、高脂血症および関節リウマチに関する論文と比較してあります。
なお、新治療薬の開発・販売が掲載文献におよぼす影響を調査し当サイト内で報告します。サイト内文献に対する新治療薬効果
のページを是非、お読み下さい。
1)高脂血症
【患者数】2005年患者調査によれば、日本の高脂血症患者数は153万人です。
【治療薬】有効性と安全性に優れたプラバスタチンは日本で開発され、1989年に販売されました。1995年には冠動脈疾患の予防となることが臨床試験でしめされています。2002年には特許期限が切れ後発医薬品が多数発売されました。以上、開発、販売、市販後試験、予防、後発医薬品の販売まで、様々な局面における情報が揃っています。
2)関節リウマチ
【患者数】2005年患者調査によれば、日本の関節リウマチ患者数は31.7万人です。
【治療薬】2002年以降、生物学的製剤と呼ばれる治療効果の大変高い製剤が薬効分類上5種類が販売されています。生物学的製剤は今までの関節リウマチ治療薬とは全くことなるタイプの製剤です。
資料:厚生労働省官房統計情報部
患者調査報告2005年、人口動態統計2008年
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