Sense of coherence over time for parents with a child diagnosed with cancer
Ingrid Bergh & Maria Björk (School of Life Sciences, University of Stövde,
Stövde, Sweden) BMC Pediatric 2012 June 21, 12(1): 79 |
ここに紹介する研究論文は、小児がんを発症した子どもの父・母の精神疲労について、小児がんの治療過程別追跡調査結果としてまとめたものです。調査は、イスラエルの医療社会学者が提唱した
“ストレス対処能力(Sence of Coherence)理論”
に基づき、小児がんの父・母の健康状態を評価しています。健康状態は、“把握可能感” “処理可能感” “有意味感” がそれぞれ評価できる質問事項に対する回答を得点付け(スコア)し評価しています。
調査はスウェーデンの180万人程度の人口をカバーし、年間60人程度が初発小児がんと診断されるシェーブデ大学病院で実施されました。調査は2003年~2009年の6年間にわたり実施されました。(Information
from Dr. Maria Björk) |
把握可能感 |
直面した出来事や問題を把握したり予測したりできる力 |
処理可能感 |
問題解決につなげる力 |
有意味感 |
直面した出来事をポジティブにとらえて自分の成長の糧にする力 |
(把握可能感、処理可能感、意味感の定義は、東京大学社会学研究所 パネル調査プロジェクト ディスカッションペーパーシリーズ 20~40歳の成人男女における健康保持・ストレス対処能力sense
of coherenceの形成・規定にかかわる思春期および成人期の社会的要因に関する研究を参考にさせて頂きました) |
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