「詳細 日本のがん統計」小児がん版を世界に向け発信!
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抗腫瘍用薬 小児適用できる薬の割合

小児がん治療薬の開発は大変遅れています。2005年に小児固形腫瘍への適応が承認された医薬品でさえ、本国では承認から15年以上も前に販売されていた抗腫瘍薬です(効能・効果の追加承認)。小児がんに適応できる抗腫瘍薬は未だ限られており、現在日本で使用できる抗腫瘍薬中、製剤としては29%、一般名としては23%に留まります。下のグラフは、医薬品医療機器総合機構ホームページより入手した医薬品添付文書(2011年9月15日入手)をもとに、現在、日本で使用できる抗腫瘍薬(ホルモン剤を除く)の販売と小児への適用状況を、製剤別、抗腫瘍効果を発現する成分名(一般名)別に表しています。グラフ作成に使用した抗腫瘍薬添付文書の一部はデータベースとしました。"日本の抗腫瘍薬(抗がん剤)DB"  でご覧いただけます。小児に適用できる抗腫瘍薬、近年開発・販売が開始された分子標的抗腫瘍薬など、添付文書付きデータベースとなっています。是非、ご利用ください。

 
(各グラフ・表をクリックすると下に拡大表示されます)
製剤販売数累積 製剤販売開始数 小児に適用できる製剤数の割合
抗腫瘍薬一般名による販売数累積 抗腫瘍薬一般名による販売開始数 小児に適用できる一般名数の割合
2000年以降の製剤における小児適用 2000年以降の新薬の小児適用 分子標的抗腫瘍薬
 
抗腫瘍製剤 販売数累積
現在、本国ではホルモン剤を除く328製剤の抗腫瘍薬が販売されています。医薬品によっては、主要成分含有量だけか異なるか、錠剤やカプセル剤等の剤形だけが異なることから、複数の製剤を一つの添付文書にまとめることがあります。抗腫瘍薬を添付文書で数えると209種の製剤となります。これらの製剤のうち、小児がんに適用できるのは96製剤、添付文書では50製剤だけです。


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